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「第十一回は、【星に願いを】のカードだな。」 |
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「これまた、見るだけでも効果がややこしそうなカードだな・・・。」 |
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「こればっかりは順番に説明していくしかあるまい。
まず最初に、このカードを発動する方法は、実は2つ存在する。」 |
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「ん?発動する方法が2つ・・・だと?
確か、サポートカードは一度場に伏せなければ使えないはずでは・・・?」 |
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「うむ、それがこのカードゲームの揺るがないルールの一つ・・・。
しかし、このカードはその常識すら打ち破る効果を持つカードなんだ。」
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「な、なんだと!?このカード、そんな途轍もない効果を持っているのか・・・!
それで、もう一つの発動方法とは一体!?」
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「このカードを場に伏せてから発動する以外の方法で発動する方法・・・。
それは、自分のサポートゾーンにカードを5枚伏せている事だ。」 |
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「・・・ちょっと待て、自分のサポートゾーンにカードを5枚伏せている・・・?
そんな状況で、一体どうやってこのカードを発動すると言うんだ?」 |
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「このカードはその条件の時、手札から効果を発動する事が出来るんだ。」 |
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「手札から効果を発動・・・しかし、それはアイテムカードなどと同じで、
一度は場にセットしなければ、ダメなんじゃないのか?」 |
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「いや、このカードをその条件で発動する場合、
例で言うなら【月光仔サバタ】のように、手札からこのカードを見せる事で
カード効果の発動をそのまま出来るんだ。」
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「う、うーむ・・・なるほど・・・。
しかし、カードの効果を見る限りだと、
裏伏せのカードがアイテムで無ければ10のダメージを受ける・・・。
もちろん、相手のカードを破壊する事も出来るが・・・。
10のダメージはちょっとデカすぎないか?
それに、わざわざこのカードを使用してまでアイテムを発動する意味が分からん・・・。」
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「フッ、確かに書かれている効果をそのまま受け取ると、
あまりメリットが無いように思えるが・・・。
このカードの真の力は、チェインでアイテムカードを使用する事にある。」
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「ど、どういうことだ・・・?チェインでアイテムカードを使用・・・?」 |
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「このカードが発動された場合、自分は破壊するカードを一枚選択する・・・。
そして、選択されたカードは、アイテムカードなら効果が使用された後に破壊される。
・・・ここまでは分かるな?」
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「うむ・・・。」 |
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「それでは、このカードの効果で破壊されるタイミングで、
アイテムカードを発動するチェインを発動した場合・・・どうなると思う?」 |
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「・・・う、うん?
それは・・・どうなると言うんだ・・・?」 |
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「普通にチェイン処理で使用する場合、先に発動される順番は
【アイテムカード→星に願いを】になる・・・。
だが、この方法ではアイテムカードは裏向きではなくなってしまう為、
星に願いをの発動条件を満たさなくなってしまう。」
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「うむ・・・。」
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「しかし、カードの発動条件を満たした後・・・。
つまり、カードを破壊する指示をした後であれば、星に願いをは発動できて、
おまけに、チェインでアイテムカードも使えるんだ。」
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「な、なるほど・・・。
しかし、その意味はあるのか・・・?」 |
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「発動条件を満たした後にチェインでアイテムカードを使用できるという事は・・・。
つまり、アイテムカードを普通に使用した後に、
星に願いをの効果で、もう一度アイテムカードの効果を使用できるという事だ。」
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「・・・ん!?」 |
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「まぁ、つまり・・・例で言ってしまえば、
伏せてあるカードが、山札から二枚ドロー出来る【暗黒カード】であれば、
同じ効果をもう一度発動・・・すなわち、4枚もドローする事が出来ると言う事だな。」
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「なん・・・だと・・・。」
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「他にも、色々な状況で使えそうなカードではあるが・・・。
ライフ10をコストに相手の伏せカードを一枚破壊出来ると考えても、
そう悪くは無いカードなのかもしれないぞ?」
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