【第二話:黒衣の少年サバタ 〜カード考察編〜】  




 【黒衣の少年サバタ(ダーク属性)】 暗黒サイド

 効果:自分の場にいるこのカードを、
     手札に戻す事ができる。
     この効果は相手ターン中でも発動でき、
     同じ効果は1ターンに1度しか発動できない。

 OV:このカードを手札から特殊召喚できる。

 RARE:03   AP:06   DP:06



「一応聞いておくけど、このカードの考察いる?


つよい(確信)


「このカード、単純に言ってしまうと、
 
【倒されない】と言う点では無敵だからな・・・。」


「実践でも最初から最後まで残っていたな・・・。
 うん?しかし、確かこのカードは・・・。」



そう、最後はこのカードの効果によって倒されてしまった。」





 【太陽の化身ソルジャンゴ(ソル属性)】 太陽サイド

 効果:
太陽ゲージの値が8以上の時、
     自分フィールド上に存在する
     「ジャンゴ」「おてんこ」と名の付くキャラクターを
     それぞれ1枚ずつ墓地に送ることで特殊召喚できる。
     1ターンに1度、相手キャラクター1枚の効果を無効にする。


 RARE:08   AP:16   DP:12



【太陽の化身ソルジャンゴ】・・・APとDPも凄まじいカードだが・・・。
 【黒衣の少年サバタ】が倒された理由は、確かこのカードの効果だったな?」
 



「その通り、【黒衣の少年サバタ】【太陽の化身ソルジャンゴ】の効果。
 
1ターンに1度、相手キャラクター1枚の効果を無効にするによって、
 手札に戻る効果を無効化され、倒されてしまった。」





「・・・うーむ・・・。




ん、どうした?」



「いや、色々気になったんだが・・・。
 まず、【黒衣の少年サバタ】は先に手札に戻ったんだよな?
 それなのに、何故その効果は無効になった事になっているんだ?」

 



「まぁ、その処理の理由の事を
【カードチェイン】と言うんだが・・・。
 ここで語る事ではないだろうから簡単に言うと、後出しだな。




なるほど、分からん。
 ・・・しかし、もう一つ疑問があるんだが・・・。」



「お前が何を言いたいのかは分かる。
 
この効果は相手ターン中でも発動でき、
 
同じ効果は1ターンに1度しか発動できないと言う点だな?」



「あぁ、相手ターン中でも発動出来ると言うのは分かるんだが・・・。
 同じ効果は1ターンに1度しか発動できないと言うのがまったく分からん。」
 



「それは今から書いておくこの効果の発生できる状況を見れば分かるだろう。







 
【黒衣の少年サバタ(ダーク属性)】 暗黒サイド

 Q:「黒衣の少年サバタ」が戦闘中に効果を発動した場合は?
 A:この効果が発動に成功した場合、
   このカードを手札に戻しその戦闘を無効にします。

 Q:「黒衣の少年サバタ」が効果を発動した同じターン内に、
   特殊召喚などで再び場に出したこのカード、
   もしくは場にいる別の「黒衣の少年サバタ」は効果の発動ができますか?
 A:
同じ効果は1ターンに1度しか発動できないので戻りません。

 Q:「黒衣の少年サバタ」が効果を発動した同じターン内に、
   特殊召喚などで再び場に出したこのカード、
   もしくは場にいる別の「黒衣の少年サバタ」は、
   その次のターンに効果の発動ができますか?
 A:
ターンが変わったので、効果の発動はできます。

 Q:「黒衣の少年サバタ」が戦闘中のダメージ計算時、
   相手キャラクターが「力の実」などを発動し、
   相手キャラクターのAPの方がこのカードよりも高くなった場合、
   「黒衣の少年サバタ」は手札に戻す効果の発動ができますか?
 A:
ダメージ計算時のタイミングに入っているので、
   効果の発動は出来ません。





「うーむ?最初の答えは分かるんだが・・・。
 2番目と3番目で答えが違う・・・これはどういう事なんだ?」





「つまり、
ターンは自分と相手で分かれていると言う事だな。
 だから、1度発動した自分のターンでは、特殊召喚しても使えんが、
 相手のターンに入った後であれば、特殊召喚する事により、また発動出来る訳だ。」




「なるほど、そういう事か・・・。」 



「効果的には、どちらかと言うと防御に向いているカードだな。
 もっとも、このカードを手札に戻してしまっても、
 次の自分のターンで、このカードを出すなら通常召喚、
 あるいは特殊召喚しないと他のキャラクターカードを出せないがな・・・。




「無暗に、遊びで戻してしまうのも考えものと言う事だな・・・。
 それともう一つ気になった事があるんだが・・・。
 
【ダメージ計算時のタイミングに入っているので、効果の発動は出来ません。】
 この裁定だと、何故戻す事が出来ないんだ?」





「基本的に、攻撃宣言時前のタイミングであれば効果は発動出来るんだが、
 
ダメージ計算の処理に入ってしまうと、
 
キャラクターが場を行き来する為の効果を発動できなくなってしまうんだ。




「なるほど・・・簡単に戻してしまうのもダメ・・・。
 そして時には、戻せないと言う場合もあると言う訳だな。
 中々、可能性を秘めた奥深いカードのようだ。」


 




(結論)
 カードを墓地に送らずに防御を行いたいならこのカードがお勧め!
 ただし、何も考えずに戻す効果を発動してしまうのはダメ。
 
攻撃表示の時に相手から強力なAPを持つカードを出された場合や、
 
サポートカードなどで消されそうになった時に発動しよう!


企画/作成(C)Futuers Werber-Northern イラスト(C)Boktai Malen-こうろやさん  

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