【第一話:カードプール 〜スミレ編〜】  

 〜前回のあらすじ:デッキが出来てなかった〜





メインカード
【ホームの管理人スミレ】
 太陽カード:40枚
 暗黒カード:0枚
 月光カード:0枚
 アイテムカード:0枚
 サポートカード:0枚
 必殺奥儀カード:0枚
 フィールドカード:0枚
 トランスカード:0枚
 アルカナカード:0枚

        

        

        

        

        



メインエクストラカード
(なし)



どういうことなの、これ・・・。


まるで意味がわからんぞ・・・。  


「えっ、なにかダメなところがあるの・・・?」 


「・・・ちなみにこのデッキ、その女の子と一緒に作ったの?」



「えっ、ちがうよ?だって、デッキのなかみって、
 デュエルするなら、ふつうはおしえちゃダメなんだよね?」




「確かにそうだが・・・それならこのデッキは、
 一体、どんな事を考えながら組み立てたんだ?」


「えっとね、みんながうつっているカードをい〜っぱいいれたかったから、
 バランスがよくなるように、がんばって40枚いれたんだよ!」
 


「なるほどね、バランスが良くなるように、
 皆のカードを40・・・・・・えっ?」
 


「・・・ちょっと待て、その後はどうしたんだ?」


「えっ・・・そのあとって、なぁに?」



「う、うん・・・。
 最初にキャラクターを40枚いれたのは分かったけど・・・。
 その後は、どうしたの?」




「・・・?」


「まさか・・・。」



「・・それで構築を終わっちゃったの?」



「えっ・・・う、うん・・・。
 だって、もうほかにいれるカードが、
 キャラクターのなかにいなかったんだもん・・・。」


 


「・・・。」


「・・・もしかして、キャラクターカード以外にも、
 別の種類のカードがあるって教えて貰ってないの?」


「えっ、ちがうよ?ほかのカードがあることも、
 モブちゃんにおしえてもらったよ。」
 


「ん?・・・どういうことだ・・・?
 それなら、何故キャラクターカードを40枚も?」
 



「だって・・・モブちゃんいってたよ?
 
【キャラクターカードは勝負を決める事になる、
 
凄く重要なカードの種類だから、よく考えて選んでね!】って・・・。
 それなら、40枚ぜんぶ、キャラクターカードにしちゃうのがいいよね?」
 



「・・・あー・・・。」


「・・・そういうことか・・・。」


「?」


「・・・うん、その女の子が言った事は何も間違ってないよ。」


「だが・・・残念ながら、その構築では、
 恐らく、ほぼ確実に勝つ事は出来んぞ・・・。」


「えっ、どうして!?」 



「そうだな・・・ここは実際に例を挙げてみた方が良さそうだな。
 お前のデッキの中から、好きなカードを3枚選んでくれ。
 こちらも3枚のカードを使うから、
実際にその3枚でデュエルすると思ってくれ。」 




「えっと・・・うーん・・・すきなカード・・・なやんじゃうなぁ・・・。
 それなら、わたしはこれをえらぶよ!
 





 【ホームの管理人スミレ(ソル属性)】 太陽サイド

 効果:1ターンに1度、
相手キャラクターの攻撃を無効にできる。
     「アンジェレッタ」と名の付くキャラクターが
     自分の場に出た時、このカードを手札に戻す。

     OV:手札を1枚捨てる事で、
        相手キャラクターの攻撃を無効にできる。

 RARE:03   AP:02   DP:02



 【小さな冒険家クロ(アース属性)】 太陽サイド

 効果:
このカードが召喚、特殊召喚に成功した時、
     山札から「スミレ」と名の付くキャラクターを1枚
     手札に加える事ができる。
     このカードが場に出てから3ターン以降のメインフェイズ、
     このカードを墓地へ送る事で「節制のブラックパンサー」を
     エクストラデッキから特殊召喚できる。

 RARE:01   AP:01   DP:01



 【暗黒少年サバタ(ダーク属性)】 太陽サイド

 効果:
このカードは太陽ゲージが1以上の時、直接攻撃できない。
     相手キャラクターが自分の場の「ジャンゴ」と名の付くキャラクター、
     もしくは自分プレイヤーに攻撃した時、
     このカードを手札から特殊召喚し、その攻撃を無効にする事ができる。


 RARE:03   AP:06   DP:04




「なるほど・・・。
 ・ホームの管理人スミレ
 ・小さな冒険家クロ
 ・暗黒少年サバタ

 この三枚を選んだんだね?」




「うん!えへへ・・・。
 じつは、なにもかんがえずにえらんだわけじゃないんだよ!」
 



「ほう・・・。
 



「まず、わたしのキャラクターカードがあれば、
 せんとうをいちどだけ、むこうにできるんだから・・・それだけでおとくだよね!」
 


「このカード、よくサポートで倒されちゃう事も多いけど・・・。
 基本的には戦闘を一度は阻止出来るんだから、かなり役に立つね。」
 



それでね!クロちゃんのカードがあれば、
 わたしのカードをてふだにくわえることができるんだよー!」
 



「・・・ん?」


「それで、さいごにサバタちゃんがてふだにきたら、
 しょうかんして、アタックだよ!!」
 


「・・・残念だけど、そう上手く行く事は滅多に無いと思うよ。」 



「えっ?」
 



「それでは、私達が選んだ三枚のカードを見せてやろう。」




 【勇気のジャンゴ(ソル属性)】 太陽サイド

 効果:
このカードは太陽ゲージが1以上でなければ攻撃を行えない。
     このカードが攻撃をする時、
     太陽ゲージの分だけAPがアップする。

 OV:1ターンの間、このカードは相手カードの効果の影響を受けない。


 RARE:02   AP:08   DP:06



 【太陽の精霊おてんこさま(ソル属性)】 太陽サイド

 効果:
このカードが場に存在する時、
     自分の場のこのカード以外の太陽サイドキャラクターは
     APが3アップする。
このカードが戦闘する時に
     発生するプレイヤーへのダメージは0になる。
     太陽ゲージが8以上の時、このカードの召喚は特殊召喚になる。

 RARE:01   AP:01   DP:01



 【がまんの実】 アイテムカード

 効果:キャラクター1枚はターン終了時まで戦闘では破壊されない。


 RARE:05



「うわぁ・・・おにいちゃんのカード、
 APが8だなんて、ものすごくたかいんだね!!」



「残念だけど、このカードのAPは・・・。
 自分から攻撃を仕掛ける時には、
 
【8】じゃなくて、【12】になっているんだ。」



「えっ?」 



「あの女の子とデュエルした時、
 確かお前は私のカードを使っていただろう?
 その時、このカードについて何か言われていたのを覚えているか?」





「・・・あっ!そうだったね・・・。
 おてんこちゃんには、じぶんのばのきいろのカードのAPを、
 アップできるこうかがあるんだったね・・・。」





「その通りだよ、そして、ボクのこのカードには、
 
太陽ゲージの値の分だけAPを上昇する効果があるんだ。
 だから、その効果+おてんこさまをどうにかしないと、
 
このカードのAPは、常に10を超えるんだ。




「・・・あっ!それならモブちゃんがしていたように、
 さきにおてんこちゃんを、たおしちゃえばいいんだよね?
 おてんこちゃんのAPは1だから、わたしでもたおせちゃうもん!」

 



「それも無理だな・・・。」





「えっ?」




「ボク達が最後に選んだカードを見てみなよ。」





 【がまんの実】 アイテムカード

 効果:
キャラクター1枚はターン終了時まで戦闘では破壊されない。

 RARE:05




「せんとうでははかいされない・・・。
 このこうかって、わたしとおなじだよね?」





「その通り、このカードの発動に成功すれば、
 場のキャラクターカード1枚はターン終了時まで、
 戦闘では破壊されない・・・。」




「つまり、このアイテムカードをおてんこさまに使えば、
 ボクのカードのAPは、ほぼ確実に
【11】以上を維持出来るんだ。」


 
「まぁ、最初から超えているので今回はあまり意味が無いが・・・。
 結論から言えば、お前の選んだ三枚のカードでは、我々を倒せんな。」


「そ、そんなぁ・・・。」 



「さて・・・今の流れを見て、どう思った?」





「えっ?うーん・・・おにいちゃんのカードのAPがすごかったのと・・・。
 さいごのカードのこうかで、おてんこちゃんをたおせなかったのがざんねんかなぁ・・・。」




「さっきのカードは【アイテムカード】と言って、
 好きなタイミングで使う事が出来るカードなんだ。」


 
「ここで思い出してみろ、お前とデュエルした女の子は、
 最後のターン、キャラクター以外ではどんなカードを使っていた?」


「えっと・・・たしか・・・【サポートカード】というカードと・・・。
 それに、おにいちゃんたちとおなじで、
【アイテムカード】をつかってたよ。」 


おっ、よく覚えていたね。」



「うーん・・・やっぱりわからないよぉ・・・。
 なんでモブちゃん・・・それに、おにいちゃんたちは、
 キャラクターだけのデッキにしないの・・・?
 と〜ってもじゅうようなカードなんだよね・・・?」
 



 
「確かに、キャラクターカードがデッキのメインとなるのは間違いない。
 しかし、デッキと言うのは料理と同じなんだ。」


えっ、りょうりとおなじ?」 


「例えば、スミレちゃんはカレーは大好き?」


「うん!だいすきだよっ!!」 


 
「・・・カレーの中にニンジンしか入っていなくても?」


えっ・・・。 


 
「大好きなら、別にニンジンしか入っていなくても問題ないな?」


そんなのカレーじゃないよ!! グスンッ


ゴメンナサイやりすぎました。


反省しています。
  


「ぐすんっ・・・でも、なんとなくわかったよぉ・・・。
 りょうりとおなじで、じぶんのすきなそざいだけでつくっちゃダメなんだね・・・。」


 
「まぁ、中にはキャラクターを一枚も入れないデッキを構成する、
 特殊な戦法をメインにしたタクティクスを持つ者も居るとは思うが・・・。」


「初めてこのカードゲームをするスミレちゃんには、
 やっぱり、その手のデッキを扱うのはちょっと難しいと思うよ・・・。」



「・・・そうだよね・・・。
 わたし、せつめいをよくきかずに、じぶんのすきなカードだけで、
 なにもかんがえずにデッキをつくっちゃって・・・。
 モブちゃんとのデュエルで、なにもできなかった・・・。
 りょうりとおなじで、そざいのよさを、ひきだしてあげられなかった・・・。」
 



 
「ふっ、それが分かれば話は早い。
 お前がすべき事・・・それが分かっただろう?」


「・・・うん、わかったよ!
 わたし、もういちどデッキをつくってみる!」
 


「ふふっ、元気が出たようで良かった。」



「えっと!それじゃあモブちゃんとおにいちゃんたちのおかげで、
 アイテムカードがすごくつよいことがわかったから、
 とりあえず、アイテムカードをはんぶぐらいデッキにいれよーっ!」




待ちたまえ。 



「一つの種類のカードだけでデッキを組み立てても勝てない事を知ったスミレちゃん。
 それでは、一体どのようなデッキにすればいいのか・・・?

 次回の講座、
【カードの種類】にご期待ください!」  


企画/作成(C)Futuers Werber-Northern イラスト(C)Boktai Malen-こうろやさん  

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