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「ど、どうしたのおにいちゃん・・・?」
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「今、アイテムカードを半分入れるって聞こえたんだけど・・・。
まさか本気じゃないよね・・・?」 |
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「えっ・・・なにかダメなことでもあるの・・・?」 |
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「確かに、キャラクターカードとアイテムカードは重要だけど・・・。
その他にも重要な種類のカードは、いくつもあるんだ。
まぁ、要するに…特定の種類だけで構成されたデッキはバランスが悪いんだよ。」
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「バランス?」 |
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「そうだな・・・例を挙げてみよう。
お前のデッキは40枚中40枚すべてが【キャラクターカード】だとしよう。
さて、デッキからカードを一枚引いたら、それは何のカードだ?」
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「えっ?それはもちろん、【キャラクターカード】だよね?」
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「うん、正解だよ。」 |
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「さて、それでは本題に入ろう。
40枚中20枚が【キャラクターカード】で、残り20枚が【アイテムカード】だとする。
その場合、デッキからカードを一枚引いたら、
それは何のカードなのか分かるか?」
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「えっ?それはもちろん、キャラ・・・えっ?
でっ、でも・・・のこりはんぶんはアイテムカードだから・・・えっ?」 |
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「・・・そう、それが正解だよ。」 |
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「ど、どういうことなの・・・?」
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「答えは【どちらも引く可能性がある】が正解だ。
つまり、分からない・・・確率で言うなら、1/2だがな。」 |
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「そうなんだ・・・。」 |
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「さて、これで少し分かった事があるんじゃないか?」 |
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「・・・?」 |
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「このカードゲームには様々な種類があるけど・・・。
同じ種類のカードをデッキに入れる枚数があまりにも多すぎると、
その種類のカードしか引けなくなってしまうんだ。」
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「うーん・・・たしかに、おにいちゃんのいうとおりだね・・・。
でも、わたし、キャラクターがたいせつだってことしかしらないから、
どんなカードがあって、どんなときにつかえばいいのかわからないよぉ・・・。」
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「ふっ、どんな種類のカードがあるのかは、今から教えてやろう。」
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「ほんと!?」 |
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「デッキと言うのは、色んなカードの中から、
時間を掛けて、一枚一枚を選んで作る物だからね。
デュエルをすると言うなら、スミレちゃんにも本当のデッキ作りの楽しさを知って欲しいな。」
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「うん!これからぜったいにがんばって、
わたしだけの、ほんとうのデッキをつくってみる!」 |
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「それでは、今から【カードの種類】についての説明を始めていくぞ。
まず最初は【キャラクターカード】からだな。」 |