【第四話:コンボを決めよう! 〜スミレ編〜】  

 〜前回のあらすじ:間に合わなくなっても知らんぞ!〜




「さて、デッキを作る上で考える事は色々あるんだが・・・。
 
【コンボ】を一つでも決めれば、
 最終的にどんなカードを入れるべきかが自然に分かってくるぞ。」




「こんぼ?」 


「コンボと言うのは、ちょっと説明するのが難しいんだけど・・・。
 
自分の思い通りのデュエルを進めると言う事かな。」


「おもいどおりのデュエル・・・?
 ふつうにしているだけじゃできないことなのかなぁ?」
 


「うむ、コンボはあらかじめ決めた通りのカードを出す事によって起きる事なんだ。
 そのメリットとして、それが決まれば、確実にデュエルは勝利に近づく。」


「そうなんだ!それなら、いっぱいコンボをきめれるようにしなきゃ!!」 


う〜ん・・・それが一番理想的ではあるんだけど・・・。」 



「あまりにも数多くのコンボが成立できるようにすると、
 どうしても種類が異なるカードが増える。
 そうなると、
別のコンボに使うカード同士が手札に来る可能性が高まる為、
 逆に、
コンボが成立する確率が減ってしまうんだ。」 



「えー!そうなんだ・・・。
 それじゃあ、どうすればいいんだろう・・・?」
 



「デッキにもよるが・・・
2〜3枚で発動出来る、
 勝利に近づく為のコンボは多めにいれても良いだろうな。

 逆に、勝利を大きく決める事となるコンボ・・・。
 カード数にするなら、
4〜6枚程使用する事になるコンボは、1〜2回ぐらいにすべきだな。」



「まぁ・・・4〜6枚も使って成立するコンボを、
 たった一枚のカードで破壊されるなんて事もよくあるけどね・・・。」
 


さて、以上がコンボの説明になるぞ。
 どうだ、なにか決めてみたいコンボは思いついたか?」


「え、えっと・・・うーんと・・・・・・。」 


あっ、これ放っておいたら泣くパターンだ・・・。 



うーむ・・・やはり、コンボと言われても、お前の年齢では、
 あの女の子のようにはコンボのイメージが思い浮かばないか・・・。」
 



「えっ・・・モブちゃん、コンボできちゃうの!?」 


えっ?さっきの話を聞いた限りだと、
 最後の方で五枚のカードを使ってコンボしてるよ?」


「え、えっ・・・どういうことなのかわからないよぉ・・・。」 


もうそろそろやばい・・・。 


「まぁ落ち着け・・・。
 一体どんなコンボがあったのかを、今から説明してやろう。」
 





 【人形使いラタトスク(フレイム属性)】 暗黒サイド

 効果:
このカードが相手キャラクターを戦闘破壊した時、
     
破壊したキャラクターを自分フィールド上に
     
表側守備表示で特殊召喚できる。

     OV:このカードが相手キャラクターを戦闘破壊した時、
        もう1度攻撃できる。

 RARE:04   AP:06   DP:06




 【ネームチェンジ】 サポートカード

 効果:キャラクターを1枚選択し、
     手札のキャラクターを1枚表にする。
     ターン終了時まで、選択したキャラクターの名前を
     表にしたキャラクターの名前として扱う。

 RARE:03




 【永劫なる審判の王ヴァナルガンド(ダーク属性)】 暗黒サイド

 効果:
自分フィールド上に存在する「ヴァナルガンド」と名の付く
     キャラクターを1枚墓地へ送ることで、
     
このカードをエクストラデッキから特殊召喚し、ライフを0にする。
     このカードがフィールド上に存在する限り、
     自分は敗北せず、
     このカード以外の自分のキャラクターは存在できない。


 RARE:10   AP:24   DP:20




 【暗黒銃】 アイテムカード

 装備:暗黒サイドキャラクターに装備できる。
     装備キャラクターのAPを4アップする。

 RARE:04




「ねーむちぇんじ・・・えいごうなるしんぱんのおう・・・。」 フルフル


泣くのは耐えてね・・・。」 


「まず、このコンボがどういうコンボなのかを一言で言ってしまうと・・・。
 
相手の場を利用して強力なAPを持つアルカナカードを召喚させるコンボだな。」 


「あいてのばをりよう・・・?それって、わたしのことだよね?
 モブちゃん、なんでそんなことをしたんだろう・・・。」
 



「まずは一から説明しよう。
 相手は最初に【人形使いラタトスク】ラタトスクを召喚した。
 そして、お前の場に居るザジを破壊して、ザジを自分の場に召喚したんだ。」



 
「おねえちゃんをうばうなんてひどいよぉ・・・。」



「そして次に使ったのは、伏せて置いたサポートカード【ネームチェンジ】・・・。
 このカードの効果によって、
 その女の子は自分の手札にある
【ヴァナルガンド】を見せて、
 
ザジの名前をヴァナルガンドに変更した・・・。」 



「うーん・・・モブちゃん、なんでおねえちゃんのカードをとって、
 そんなことまでしちゃったんだろう・・・?」
 


「それは多分・・・そうすれば、次のターンで勝負を決めれたからだろうね。」


「えっ・・・?」 



「あの時、お前の場には
ザジしかキャラクターが存在しなかった。
 その時のお前のLIFEは
27・・・アルカナのヴァナルガンドのAPは24・・・。
 そして、次のターンでお前がしたのは、自分のカードを出す事のみだった・・・。」



 
「ど、どういうことなの・・・?」



「彼女はおそらく、君がAPの高いキャラクターで攻撃してきたり、
 場のキャラクター一体を破壊するカードを使ってきても・・・。
 君のカードを利用して、確実にアルカナのヴァナルガンドを召喚出来たんだよ。」


 


「それを確定させたのが、サポートカード【ネームチェンジ】だな・・・。」 


「そうだったんだ・・・。」 



「まぁ、
実際にはお前はキャラクターを出しただけで終わった為、
 次の自分ターンにアルカナのヴァナルガンドを特殊召喚したようだが・・・。
 そのお前のターンで何か行動を起こしていれば、勝敗は変わっていたかもしれんな。」




いや、あのデッキで勝つのは多分難しいんじゃないかなぁ・・・。


 
「モブちゃん、やっぱりすごいんだね・・・。」



「ザジを利用してアルカナのヴァナルガンドを召喚した場合、
 ダイレクトアタックをしてもお前のLIFEは3は残る予定だったが・・・。
 彼女の手札には暗黒サイドのカードのAPを4アップする【暗黒銃】が存在した。
 これは確実に、彼女自身が考えたコンボが成立したのだろう・・・。」

 


「これがコンボなんだね・・・。
 すごくむずかしそうで、わたしにはできないよぉ・・・。」



「さっきも言ったけど、コンボと言うのは・・・。
 
自分の思い通りにデュエルを進めると言う事なんだ。
 ・・・それって、どういうことか分かるかな?」



「えっ・・・?」


「自分の思い通りに事が運ぶ・・・。
 それはつまり、
楽しいと言う事じゃないのか?」


「たのしいこと・・・。」


「そんなデュエル・・・やってみたくないかな?」 


「・・・うん!やってみたい、わたしも!!」


「心配せずとも、コンボはデッキを作る上で自然に作り上げる事が出来るはずだ。
 さぁ、いよいよお前だけのデッキを制作していくぞ!!」



「今回でコンボの強力さ、そしてデュエルに対する想いが更に深まったスミレちゃん。
 果たしてデッキを制作する事によって、自分だけのコンボを生み出せるのか?

 次回の講座、
【デッキ製作!】にご期待ください!」  


企画/作成(C)Futuers Werber-Northern イラスト(C)Boktai Malen-こうろやさん  

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